大山, 保表 砂川, 季昭 山盛, 直 平田, 永二 高江洲, 重一 Oyama, Hehyo Sunakawa, Sueaki Yamamori, Naoshi Hirata, Eiji Takaesu, Juichi
1 リュウキュウマツ林分施業の基礎資料を得るため, 9年生のリュウキュウマツとソウシジュの混植林の調査をおこない, ソウシジュの混植がリュウキュウマツの生長へおよぼす効果や広葉樹類の侵入混交状況および地床草本類の質的相違などについて検討し, 地力の改善効果を予測した。2 リュウキュウマツの生育本数は600∿11,600本/haであって, またソウシジュは100∿3,100本/haであって, 調査区間に生育本数の差異が大きく, 生育途中での枯損も大きい。リュウキュウマツの生育本数は, 対照区でもっとも大きく, 混植歩合の低い区がこれにつぎ, 混植の高い区がもっとも小さい。広葉樹の発生生育本数は, 200∿4,400本/haで, 混植区で大きい。3 樹種別樹高生長は, 混植区において常にソウシジュが大きく, リュウキュウマツは小さい。リュウキュウマツの樹高生長は, 混植区で大きく対照区で小さい。広葉樹類の生長は, リュウキュウマツの生長に匹敵し良好である。4 リュウキュウマツの平均胸高直径は, 立木密度8,000本/ha以上の区では, 立木密度に逆比例し, 8,000本/ha以下の区では密度との関係は認められない。ソウシジュ, 広葉樹類の平均胸高直径は, 立木密度の関係は見られず, 地力に応じた胸高直径生長量をしめしている。リュウキュウマツの胸高直径は, 混植の高い区でもっとも大きく, 混植の低い区がこれにつぎ, 対照区でもっとも小さい。5 各調査区における総胸高断面積およびリュウキュウマツの胸高断面積計は, それぞれの立木本数にほゞ比例し, また混植区において大きく, 対照区において小さい。リュウキュウマツ単木の胸高断面積は, 8,000本/ha以上の区では, 立木本数に逆比例し, 8,000本/ha以下の区間では, 立木本数の影響は認められない。また混植区において大きく, 対照区で小さい。6 各調査区の総材積およびリュウキュウマツの木積は, それぞれの立木本数に比例し, また混植区において大きく, 対照区で小さい。リュウキュウマツの単木の材積は, 8,000本/ha以上では, 立木本数に逆比例し, 8,000本/ha以下の区間では, 立木本数の影響は認められない。また混植区において大きく, 対照区で小さい。7 下層植生の中で, コシダの被度は, 対照区で大きく, 混植区で小さいか或は出現しない, 木本類では, ヒメツバキ, およびアカメガシワの両樹種計の本数歩合は, 全体の71%で主体をなし, その生育本数は混植区で多く, 対照区で少ない。8 以上の調査結果に基き, リュウキュウマツの林分施業は, 単純林の造成をさけて, ソウシジュの混交をはかり, かつ広葉樹類および草本類の発生本数を高めて, 腐植の良質化と地力の改善効果を促進し, リュウキュウマツおよびソウシジュ稚苗木の枯損本の減少と生育本数の増加をはかり, 除伐によってリュウキュウマツ, ソウシジュおよび広葉樹の適正な立木本数の混交をはかって, リュウキュウマツおよび林分の材積生長量を増大せしめるようにこころがける。